Sunday, August 30, 2009

ダイヤモンド社の書籍原稿を出稿しました

今年は、ダイヤモンド社から研究室の研究成果を纏めて書籍にすることが決まり、私の研究も掲載されることになりました。
2ヶ月間も推敲し、複雑な計算式を除外し、簡便な言葉に変えて、論文を書き直しました。少しは、一般の方でも理解してもらえるようになったかもしれません。

次回の研究は、顧客の潜在欲求と供給側製品の顧客への提案との違いを明示し、そのギャップをどう埋めていけば良いか創案できるプロセスを作ろうと思う。現実的に、このような需要は企業側にあると思う。マーケティング調査による統計処理やデータマイニングなどの分析で、需要や欲求を調査し、製品開発をしているが、現在の分析方法では精度がかなり落ちて、失敗率が高いのが実態である。マーケティング担当者の方すみません。そしてご苦労様です。

Tuesday, August 04, 2009

データ結晶化のアルゴリズム

データ結晶化のアルゴリズムは、下記のステップで構成されている。

1.バスケットデータの全てのノードペアのJaccrad係数を計算する。
2.Jaccard係数の大きいノードペアが集まるようノードをクラスタに分類する。

3.クラスタに分類する際の手法として、K-Medoids法を利用する。
4.ダミーノードを各バスケットデータに挿入する。
5.Jaacard係数の高いダミーノードを選択して表示し、他は削除する。
  クラスターのノードとダミーノードとのの共起性は、下記の式で計算する。


ダミーノードは、クラスター内のJaccard係数の最も高いノードとリンクされることになる。
今後、Dummy Nodeとリンクするクラスターのノードのデータを参照に、各々の関係性を明示したうえでクラスター間の関係を考察するというように精度を上げて、新たなシナリオを考察したいと思います。
ただし、精度を上げた解釈により、ユニークな新たなシナリオが生れるかどうかは、新たな研究課題になると思います。この課題は、別の実験を組み立ててそのプロセスを考察する必要があるでしょう。

福耳 「星のかけらを探しに行こう」が今の気分にぴったり



今週のサマーワークショップで、今まで眠っていた研究者の魂が目覚めたようです。昨晩も、色々考え始めてしまし、眠れませんでした。次から次から、色々なアイデアが生まれてきます。早く実験したい気分です。時間を作って開始しましょう。
今の気分は、福耳の「星のかけらを探しに行こう」という曲がぴったりな気がします。
http://www.youtube.com/watch?v=E_v-VC2PEtY&feature=email

フレームの中の絵と外側の時空間

フレームで飾られた絵には、作者が表現したい内容が色々な色彩やデザイン技法で描かれている。
絵を何度も繰り返し見ていると、その表現内容が少しづつ理解でき、作者と共感できるようになる。この共感できた時が最高に感動し、喜びにあふれる気がします。
でも、最近フレームに切り取られた絵の内側ではなく、作者が居たであろうフレームの外側の時空間はどのようになっていたのだろうかと考え始めました。
例えば、窓の外の風景を除くと、視点によっては、風景が切り取られ、その外側の風景は、わからなくなります。海辺の田園風景だとすれば、窓から田園風景だけを切り取って見ると、田園に隣接する海辺の青さなどが消えてしまい、どこにでもある田園風景になってしまいます。

それでは、窓のフレームで切り取られた外側の海辺を感じるにはどうしたら良いでしょうか?

流れてくる潮風の匂い、微かに聞こえる波の音、肌に感じる日差しの強さと光の色合い、など視点とはことなる知覚を研ぎ澄ませれば、感じることが出来るかも知れません。

人の欲望を、行動や言葉だけで知ることは出来ません。色々な知覚を鋭く働かせることで、感じることが出来るかもしれません。

やはり、環境にある事象を知りえる事実だけから判断するのは、環境の本当の変化を感じることが出来ません。知りえる事実以外の事象を知覚を鋭く働かせることで、感じることが出来るかも知れません。

私の研究は、そんな絵のフレームの外側を感じ、感じたフレーム外側の事象と他の事象を関係付けながら、新たな発想を促すようなプロセスを開発して見たいと思います。

Monday, August 03, 2009

真理大学のサーマーセッションが終わりました









8月2日~3日の2日間で真理大学で開催されたService Innovationのサーマーワークショップが無事終了しました。
東京大学大学院の5名の先生に加え、真理大学、台湾政治大学、亜東技術学院、銘傳大学からも教授が参加され斬新な研究内容の発表がありました。大橋先生、古田先生、菅野先生、大澤先生、西原先生の研究も大変興味深く、聴講者からも活発に質問が出ていました。
来年は、台湾以外の場所で開催することになりそうです。台湾の先生から、学校にてプレゼンテーションをして欲しいとか、共同研究をしようとかという話が今回ありました。
今まで、頓挫していた研究を進める良い機会になりそうなので、積極的に動き始めようかと思います。