メタ知識について
人は、自分の知識状態をモニターする上位機構、すなわち「何を知っているかを知っている」というメタ知識を有している。
このメタ知識は、保持されている知識の正確さの評定能力も有すると言われている。ある問いに対して「知っている」「知らない」だけではなく、「喉まで出掛かっている」、「ヒントがあれば思い出せる」、「たぶん知らない」など知識に対するさまざまな評定レベル(知識勾配)があり、自分の知識状態を把握している。メタ知識によって貯蔵された情報の検索を効果的に行うことができると考えられる。
重松敬一(’95)によれば、メタ認知には、メタ知識とメタ技能の2分類がある。
メタ知識:認知作用の状態を判断するために蓄えられた環境、課題、自己、方略についての知識。
メタ技能:メタ知識に照らして認知作用を直接的に調整するモニター、自己評価、コントロールの技能。
清水美憲(’97)によれば、「わかっていないこと」がわかるという出来事は、「メタ認知的経験」と呼ばれる。
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