Friday, May 12, 2006

チャンス発見コンソシアムでのパネル発表


6月16日に開催されるチャンス発見コンソシアム(筑波大学大学院 茗荷谷)で発表することになりました。
タイトルは、「絵のあるシナリオマップ(~分散知から者を生むデータ可視化~)」です。
専門知識、経験などの異なるプロファイルを持つ技術者や職務の異なる営業担当者、開発管理者などがグループディスカッションを行うう場合に、データ上の言語の解釈が異なり十分な議論が出来ないという問題があります。シナリオマップ上の不明瞭な言語に該当する写真を貼付することにより、言語の意味を共通化する手法とプロセスを提案します。

以下に発表の概要を述べます。
製品開発においては、市場における顧客の要求や要望に基づきながら市場の成長性、将来の技術の推移、競合会社との差別化、機能、品質、価格なども考慮して製品のデザインをしなければなりません。一方、製品、特にシステムのデザインには、機械、電気、光学、ソフト、システムなど専門分野の異なる技術者だけでなく営業担当者や製品開発管理者など職務や経験、知識などの異なる担当者の関与が必要です。市場における顧客の要求や要望は、営業担当者が数多くの顧客と打ち合わせを重ねながら収集し、報告書のような書面にてまとめられます。製品開発管理者は、各々の関係者を収集し、この報告書に基づいてグループディスカッションを行い、新たな製品の概念を決めた上でその概念を仕様化し、具体的な製品をデザインします。しかしながら、新たな製品の概念を決める際に、職務、経験、専門知識などの異なる担当者によって報告書の言葉の解釈が異なり、議論が噛み合わず、新たな製品概念に関するシナリオを創発できないという問題があります。チャンス発見の手法は、市場における顧客データをKeyGraphで処理したシナリオマップに生地を貼付して顧客の行動特性を発見した事例(臼井`05)など実際のビジネスに活用され、多くの成功事例があります。今回は、職務や経験や知識などの異なる人々の分散された知識を活用し、新たな製品のシナリオを創発させるために、KeyGraphに写真を貼付した絵のあるシナリオマップとプロセスを紹介します。そして、その絵のあるシナリオマップとプロセスを実際に企業の製品開発に適用し、特許申請の契機となった新らたな製品に関するシナリオ創出の成功例を紹介します。

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