Tuesday, April 11, 2006

FINKEのジェネプロアモデル

FINKEのCOGNITIVE COGNITION(創造的認知)におけるジェネプロアモデル(Geneplore Model)は、生成段階と探索段階の要素からなっている。
始めの生成段階では、創造的発見を促進するような様々な特性をもつ、発明先行構造(Preinventive Structures)と呼ばれる心的表現を構築する。これらの特性は続いて、発明先行諸構造を有意味な仕方で解釈しようとする探索的段階で利用される。発明先行構造は最終的には外在化される創造の産物の内的な先行物と考えられ、生成され、再生成され、また創造的探索の全過程を通じて修正される。

ジュネプロアモデルの基本的構造

発明先行構造の生成⇔発明先行探索と解釈
         ↑       ↑
         産出物への制約


ジュネプロアモデルにおけるプロセス、構造、属性、制約の例は以下のとおりである。

生成プロセス 発明先行構造  発明先行特性 探索プロセス 産出物制約
記憶検索    視覚的パターン 斬新性     属性発見    産出物タイプ
連合       物体形状     あいまい性  概念解釈    カテゴリ
心的合成    心的混合物   有意味性    機能推論    特徴
心的変形    カテゴリ事例   創発性     文脈変更    機買Aナロジ転移  メンタルモデル 不調和性    仮説検証    構成要素
カテゴリ還元  言語的結合   拡散性      限界探索    資源

このジュネプロアモデルから考えると、昨日のレゴの実験では以下の手順で進めていくと創作物作成の新たな技術の創発という成果が得られるものと考える。
1.各被験者が、自分の心象にあるものをレゴの部品により作成する。
2.創作物を作成者が個々に作成したかった形状、機能、色彩、特徴や創作物と自分の心象と異なる項目を述べ記述する。
3.被験者間で、創作物と記述された内容について自由討議して、心象内容に近い創作物にする為にはどのように工夫したら良いのか意見を出し合い、その意見を記述する。
4.各被験者は、参加者の意見を取り入れながら再度創作物を作成しなおす。
5.作成した造作物を改めて提示しながら、工夫した項目を述べ、記述する。さらに、心象内容との違いを改めて述べ、記述する。
6.被験者間で自由討議し、心象内容に更に近い創作物にする為の更なる工夫について意見を出しあい記述する。
7.再度、創作物の作成を行う。
8.最終的に作成した創作物と最初の心象内容の違いを改めて延べ、記述し改善点と完成度を評価する。






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