Friday, June 16, 2006

H18年チャンス発見コンソシアムに参加して

本日は、チャンス発見コンソシアムの発表講演者として参加しました。
題材は、「絵のあるシナリオマップ(?分散知からの物を産むデータ可視化?)」です。
専門知識や専門分野の異なる人々がグループディスカッションをするときに、問題となる語彙解釈の差異による解釈の相違、議論の齟齬が問題となります。その問題を解決する方法としてPictorial KeyGraphを使う手法を提案しました。Pictorial KeyGraphとは、Polarisによって出現したシナリオマップのノードに写真を貼付した図面です。この特徴を活用し、シナリオマップから想起されたシナリオを発言し、記述するときに、他の人がそのシナリオに使われた用語の意味解釈が困難な場合、想起した人にその単語に該当する写真を貼付してもらい、参加者間で用語の解釈を共通化する手法です。
この手法によって、新たなシナリオが11件創出され、それを契機に5件の特許を申請することになりました。

本日嬉しかったのは、先輩の田口さんが同じ講演者でブランドイメージで想起する映像の構造化を発表していた事です。このマーケティング手法は、まさに専門知識、価値観、経験の異なる担当者間が言語の解釈の相違を超え、同次元で議論が出来るようになることです。

もう一つ嬉しい事は、M氏と共同研究している特定分野の特許技術の視覚化及び構造化。そして、それに基づく新たな特許技術の創発を促す手法について、特許会社が興味を持ってくれたことです。
現在、膨大な特許を短い時間で概要を解釈する。また、知財部、研究所、技術部、営業部に所属する異なる専門分野や専門知識をもつ担当者同士が、膨大な特許の構造を概観し、新たな特許技術の趨勢や、新たに発明研究しなければならない技術を齟齬がなく議論できる手法が要望されているとのことです。
この課題から、PictorialKeyGraphの特徴を活用して、特許に貼付された図面などをシナリオマップのノードに貼付することにより、用語の解釈を共通化できるのではないかと考えました。
本実験の中で進めて行きたいと思います。

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