Friday, June 09, 2006

認知論と創造性について


ヒトの認知は、過去に体験した知識構造によって影響を受ける。
また、認知した後のカテゴリ化は、基礎水準という世間常識として身に付けた知識によって行われ傾向がある。
すなわち、ものの認知は、全て過去の体験や知識に大きく依存するといえる。
一方、創造とは、そのような認知したものを探索し、そこに存在する稀な事象や不調和な状態に注目した後にイマジネーションによって起こると言える。イマジネーションも構造化された知識の影響を受けるといわれており、創造も何らかの過去の知識や体験などと関連付けながら行われている。
新たなアイデアやシナリオを創造するプロセスは、ある事象や概念から心の中にイメージされた形状や概念を認知した後にそれを探索し、新たな産出物を生み出すものである。しかし、必ずそのプロセスに制約条件を入れて考えることにより、新たな産出物であるアイデアやシナリオの現実性が向上する。
このようなFINKEによるジュネプロアモデルをベースに研究を進めることで、大きな発展が期待できる。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home