Wednesday, March 15, 2006

人の持つイメージについて

人が外部環境の事象を眺めたり、ある事柄を想起する場合、そのイメージは一様でない。
しかしながらN数を増やして、統計分析をすれば一定の分布となり、共通するイメージが抽出されてくる。しかし、それは世間でいう共通認識、常識という範疇のイメージにとどまり、想定しなかったような新しい概念やイメージではない。それでは、分布の外側又は、はずれ値のようなものは新たらしい概念やイメージといえるのであろうか?
一応、奇抜、異常、奇妙という評価のイメージや概念として取り上げられるものが多いであろうが、他の人から高く評価されるような概念やイメージは見つけだしにくい。
やはり、新しい概念やイメージ自身に意味や価値がなければならず、その意味や価値は既存の概念やイメージとの対比、統合関係から生じるものである。すなわち、新しいイメージや概念が、多くの人が賛同するイメージや概念と何らかの関係を持ち、意味や価値を生み出すことにより評価され採用されるのだ。
Human Interface Annealing(HIA)手法は、まさにそのような考え方に沿った新たなシナリオを創出するツールとなりえる。

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