Friday, January 13, 2006

1月12日 シナリオ創発に参加して

シナリオ創発ワークションのオープニング後援をされたOzgur Eris助教授の"Modeling Engineering Design Thinking and Performance as a Question-driven Process"の講演は、非常に示唆に富んだ講演でした。
デザイナーに対して、Generative design questionsを発して、質問から新しい要求が生まれることに気づかせる。最初は、発散的なConvergent thinking/Factsに対して質問し、次に収束するようにDivergent thinking/Possibilityの質問をしていきます。このようなデザインプロセスによって、質問からデザイナーが気づき、新たなデザインが生まれます。
大澤先生が、チャンス発見のプロセスでは、関心の高いヒトが、チャンスへの転換点を迎える時に、KeyGraphによる赤ノードなど稀な事象に気づきチャンス発見をする。Eris助教授の手法をチャンス発見のプロセスに取り組むことで、チャンスへの気づきの確率を増大させる可能性があるとのコメントをされていた。

ヒトに気づきを与えるような良い質問は、どうすればよいのだろうか? 
ヒトがチャンス発見への転換点を迎えるタイミングを見計らい、適切な内容の質問を与える方法がこのプロセスにおいて非常に重要と思える。
複数の被験者がグループディスカッションを通じて新たなシナリオを創発させる過程とこの質問法は、受動的な方法と能動的な方法のように思える。
能動的な手法として、グループディスカッションにおいて適切な質問法を取り入れると更に質の高い新たなシナリオ創発を促す可能性が高くなると期待できる。Ozgur助教授やLaifer教授の論文を読んでみる事にしよう。

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