ジェフリー・ムーアのテクノロジー・ライフサイクルにおいて、越えるのが最も難しい溝。アーリー・アドプターとアーリー・マジョリティーの間のクラック。アーリー・アドプターは”変革のための手段”を求めるが、アーリー・マジョリティーは”現行オペレーションの生産性を改善する手段=変革ではなく進化”を求める。キャズムを越えるということは「先行事例と手厚いサポートを必要とする顧客を、有効な先行事例と強力なサポート無しで攻略しようとすること」なので難しい。ひとまず自分が何派かは置いておいて、ブログ技術が今、テクノロジー・ライフサイクルのどこにあるのか?を考えると、まさにキャズムに指しかかろうとしているのでしょうか。書籍では「ハイテクをブレイクさせるマーケティング理論」と副題がついている通り、企業がハイテク製品を売り出すにあたって、どのようにキャズムに向き合うべきかが論じられています。
新規性の高い特許技術と既に市場で活用された既存技術に関する調査データに基づいて、データマイニングを行うと、Majority市場が受け入れた共通技術が大きなクラスターとして現れるはずです。
新規性の技術は、そのクラスターに属さず、孤立した小さなクラスターを形成しているでしょう。
キャズムというのは、まさに大きなクラスタと孤立したクラスタが全く関連性が無く、クラスタ間が結びついていない状態を示しています。
では、その孤立したクラスタをいかに大きなクラスタに結びつけるかが重要な着眼点となります。
すなわち、既存技術と新規技術が結び付けられる要素を探すことになります。
それは、クラスター間を結びつけるGate Keeperを探すことにも通じます。
この観点で、データ間を無作為に結びつけ、稀な関係性を見つけ出すような手法が、Inovetion技術をキャズムを超えてアーリマジョリティに導入させる手法に通じます。
この観点で研究を新たに始めたいと思います。
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